医療において低体温を維持させ、脳を保護する低体温療法という治療があります。

当院にもそういった医療機器をそろえているわけです。

 この低体温療法は患者さんの深部体温を計測してその体温を下げるように冷たい溶媒を体表などと密着させた媒体に循環させ体温を下げます。

 

 当院では患者さんの深部体温を低体温治療機器生体情報モニターに表示させるのですが、温度センサーから低体温治療機器に体温情報を入力し、低体温治療機器からモニターに体温情報をケーブルで出力します。

 

 

こういった感じ⬇
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しかし既存のケーブルでは低体温治療機器からモニターまでのケーブル長が短いものしかなく、自作する事にしました。

 

低体温治療機器からの出力端子はメーカー独自のもので、もう一方の出力端は昔のマイク端子なんかに使われている6.5mmのオスプラグがついていたので、6.5mmジャックとプラグの延長ケーブルを作る事にしました。

 

6.5mmのプラグとメスジャックはこれ⬇
大体100円以内で購入できます。

あとケーブルも延長したい分だけ購入します。
私の場合は2mほどかいました。
ケーブルはマイク用ケーブルの同軸ケーブルを購入。
ホームセンターなんかで全て購入できます。

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外径が6mm程度のマイク用同軸ケーブル
同軸ケーブルで網のようなものをアースにするとノイズに強くなります。
なかのケーブルはどれを使ってもOK!!
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完成図はこんなイメージ⬇
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ケーブルの結線
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さぁ構想はできましたが、不安が残ります。
ケーブルを延長して体温の値などは大丈夫なのか?

 

ですが、まず、温度センサーはサーミスタを使用しています。

 

温度によって抵抗値が変化し、その抵抗値で現在の温度を表示させます。

 

ですのであまりケーブルを延長しすぎると表示温度が実際の深部温度と異なってしまいます。

 

一般的にサーミスタは温度上昇とともに抵抗値が下がっていきますが、抵抗値は2〜4Ωの変化で1度変化します。

 

じゃあのどくらい延長しても平気なのか計算してみましょう。
ここでの配線材料は導電率が高い銅を使ったとします。

 

配線等で使用する導線の抵抗値は以下の式で求めることができます
抵抗値 = 導電率 × 長さ ÷ ( 断面積 × 58 )

 

 

結果
比抵抗値17.2 nΩm(20℃) 温度計数:0.004/℃ 比重:8.9
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おおよそですが、1mあたりで0.01Ω〜0.005Ωが一般的のようです。

 

理論的には1℃の誤差が生じるのはケーブルを100m延長した場合ですが体温は小数第一位まで表示していますので、まぁ10mまでの延長にとどめるべきですね。

 

さらに、もっとシビアに5m以下の延長にすれば問題ないかと思われます。
上記の判断は私が勝手に推測しているにすぎないのでサーミスタとケーブルの抵抗率などを勘定して、作成されるときにはご自身の責任において作業してください。

 

また場合によっては自作ケーブルによる表示値の誤差などはメーカーは保証対象外とする事がほとんどですので自己責任で!!!
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