当院で使用している輸液ポンプはテルモ社のTE131 TE161とJMS社製のOT-808の3機種が存在します。

滴下制御方式の輸液ポンプですが、主力をTE-131からOT-808にしようと試みています。

1年前からJMS社製のOT-808が増えてきて、そろそろ自前で点検しようかという流れになってきました。

 

んで、メンテナンス講習を受けていざ今年の1月から点検しようと考えていましたが、点検を行う為には安定化電源がいるという事が判明(他にもいるものはたくさんあるけど)。

 

安定化電源ってどのくらいの費用がかかるか調べてみました。

 

中華製の安価なものは2万円程度からあって日本製?(有名メーカ)のものでも4万円くらいからのでスタンダードなものが6万円程度かかります。

 

ちょっと考えてみました。

 

OT-808の点検項目にある電池電圧を検出する部分の点検を行うだけに6万円も・・・?

安定化電源なら簡単に作れるけど・・?

 

 

というわけで仮想電池電圧を出力変動できる安定化電源を安価に作成する事にしました。

作成した実物はこちら

制作費用はすべて合わせて6000円程度です。

安定化電源の心臓部は450円なのでもっと安価に作ろうと思えば1000円くらいでもできます。

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こちらが動画です。

 

 

 

制作に関して

 

部品は以下のものをそろえました。秋月電子通商購入。

その名も安定化電源キット これで450円です。

3端子レギュレターを使ったもので直流電源のリップル(安定具合とでも言っときましょう)もかなり小さいく優れものです。

K-00095

 

一応カッコよく仕上げる為に下記のようなアルミケースも用意

P-09533

 

電圧を可変させる為のボリュウームです。

今回は安定化電源キットの取説どおり1kΩを用意。

(キットの中にもありますが、半固定抵抗しかないのでボリュームを別途購入)

P-00244

 

こちらはボリュームのつまみですアルミケースと合わせてアルミのつまみにしました。

P-03040

 

 

そして電源電圧を表示させる電圧計です。

点検では4.5Vと6Vの電圧が必要なのでその範囲を表示するものを購入。

これもいろいろあるのですが、別途電源が必要のない2線式のものを選びました。

表示は3V〜20Vまで表示できます。

M-08324

 

電流計はアナログ電流計を用意しました。

点検だけに使用するなら500mA程度のもので良いのですが、他に電流をたくさん使用する実験など想定して3Aのものを選びました。

しかし、放熱性能から考えて1A〜2A程度の出力が限界なので1Aのもので良かったかな・・・

M-00146

 

一応ヒートシンクを用意

P-05051

 

その他にも数十円程度でヒューズとバナナポート(黒と赤)を取り付けました。

 

 

安定化電源キットは出力を可変できますが、安定化電源キットに入力する電圧は出力電圧より3V程度高い必要があります。

今回は使用しなくなった、PCの電源を利用しています。

電圧は20Vです。会議用ってかいてますけど・・

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まずは心臓部の安定化電源キットを熟読

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これがキット内容です。今回はこのキットにスイッチと1KΩのボリューム、ヒューズ、電圧計、電流計を取り付ける予定です。

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特に改造はしていませんが、回路図を乗せておきます。

ほぼ取説通り作成。

jmsot808

 

 

 

すべての部品が揃ったところです。

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ケースに部品の配置位置を決めて

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配置完了!!

キットの基盤はケースにネジで止めようとしたんですがケースの穴あけで体力を消耗していた為、ビニール袋で絶縁保護するという荒技をしまして、ケース内では空中浮遊状態です。

なんら問題ありません。

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あと気になる事がらが3端子レギュレターの発熱対策ですが、そもそも3端子レギュレターが発熱するのは入力電圧と出力電圧の差が損失熱となります、また出力電流が高くても発熱します。

 

おおよそですが発熱損失は以下の計算で計算できます。

損失熱=(入力電圧ー出力電圧)*出力電流

今回使用する電圧は4.5V  入力電圧は20V  輸液ポンプの電源入力は35VA(100VのAC入力で最大35Wという意味とほぼ同等、であるので最大でも350mA程度の電流が流れるという意味)

 

上記より安定化電源の3端子レギュレータの発熱は最大で

20-4.5*0.35=5.425W程度です。

間違ってたらすみません。

ちなみに電池駆動の場合もっと電流値は低い(半分以下)ので3端子レギュレターが発熱する事はほぼない事がわかりました。

今回買ったヒートシンク(放熱器)は20W程度まで温度を60度以下に保つ性能があるようです。

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上記の如くケースを挟んでレギュレターとヒートシンクを取り付けました。

 

 

注意点は放熱の計算をして実際に出力しレギュレターの発熱具合をみる必要があります。

上記に書いた通り電圧差が少なく出力電流が小さければレギュレターの損失は小さくなります。

 

 

使用感ですが特に問題ありません。

点検にも問題なく使用できバッテリーアラームを鳴らす事ができます。

 

またしても良いものを作ってしまいました。

 

皆様も是非作成してみてください。

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